2006年02月26日

暗闇で見たひとすじの光



 たまに、「将来の夢は?」と聞かれて、「さぁ……」と答える子供が
 いる。僕はずっと前から物書きになる、と決めていて、みんなにも
 そう言ってきたけれども、もしも物を書く「きっかけ」がなかったら、
 どうしていただろうか。


 いままで、たくさんの人から、書いていってほしい、という希望のことばを
 もらってきた。そのたぶん、一番最初に家族以外の大人に言ってもらえたのは、
 小説のようなものを書き始めた中学1年生の時、国語の先生からだった。
 
 学級新聞に、ギャグみたいな小説を書いて出したら、それを読んだ先生が
「あの新聞の話には笑わしてもらった」と言ってくれたのだ。
 読んでといって持って行ってはいなかったと思うので、すごく嬉しかった
 ことを覚えている。
 あの時の言葉が、今も書いていることへと続く「きっかけ」だったのでは、
 と思うことがある。

 *

 自分の心の中は、いろんな「思い」で、もやもやしている。
 単におなかがすいたことから、本当に自分がやりたい事はなんだろう、
 と深く考える部分まで、まるで四次元のように、「思い」は拡がって
 (ひろがって)いる。
 どれをどれだけ考えればよいかは、大人になってもなかなかうまく
 定めることができない。そんな時、指針のような−−
 闇を一瞬で切りさく、ひとすじの「光」があれば、すくわれる。

 *
 
 そして、こどもとおとなのあいだでは。
 
 大人には、こどもを護る(まもる)義務がある。でも、危険から
 遠ざけさせて、壁の中にこもらせるような守り方では、まだ足りない。
 裏打ちされた知識で、迷いそうになるこどもを「救出」し、
 挑戦する姿を後ろから見つめて、協力をおしまないことが必要だろう。

 そう、「光」を与えてほしいのだ。

(1999年3月、2006年2月)
posted by なみかわ at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ おもいで

剣をください/Give me Sword, Give me Courage



 さあね 僕には 追い続ける夢などないね

 さあね 僕には あこがれるものなどないね


 いつも どこかの影でうずくまり

 よどむ瞳で 照りつける太陽見あげて

 ひとり いつしか

 夢があるなら 夢ができれば 胸が痛くて


 剣をください 炎の剣を

 僕に夢を 与えてください

 剣をください 光の剣を

 僕に希望を 追わせてください


(c)Misaki World 1991.3.17_1999

posted by なみかわ at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩集 おもいで

がんばれ!がんばれ!がんばろう!



 何もしなくても、ある程度幸せは得られる。
 けれども、何かに挑戦すれば、そこから大きな感動が生まれる。
 成功してももちろん、そして失敗したとしても。


 大学1年の終わり頃だったか。マリンバの演奏会で、僕のオルガンと
 「共演」しようか、という話が来た。企画としてはなかなかおもしろそう
 だったが、実際練習を始めてみると、あれこれと問題が出てきた。

 まず、僕のオルガンは、本番で弾くものと機種が違うから、音色の
 設定が進まない。次に、マリンバ・オルガン用の楽譜なんてないから、
 五線譜を書き直さないといけない。そのうえ、この2台の大型楽器を
 置いて練習する場所がなかなか取れない。

 こんなに苦労しなくたって、オルガン演奏を発表したかったら、
 毎年の発表会に出れば、それで十分じゃないの?−−手書きの楽譜を
 にらみ、何度も間違えながら、鍵盤を叩いたこともあった。

 かくして、本番の日。
 なんとか相手の足を引っぱることなく、自分の演奏ができた。
 会場の拍手に、泣きそうになった。
 「今までの練習、がんばったね」と、知り合いに花束を手渡され、
 泣いてしまった。
 花束をもらうことが、こんなに嬉しいものだと、その時知った。


 僕は今でも、次々に新しい企画を考えて、ものを書いたり、オルガンを
 弾いたりしている。自分で予定を詰めすぎてしまうこともあるが、
 やりとげた時の気持ちが好きだから、手帳のメモもなかなか減らない。

(1999年3月)
posted by なみかわ at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ おもいで

Fight Fight Fight!



 Mu.. ゆれる 砂漠の中で 君は何を見たか
 Moon.. 光る 星たちの中で 君は からだ 天にまかせる

 Don't cry You!
    今まで何を思って 生きてきたのか
 Don't cry You!
    目の前の幸福よけて はるか遠くの希望探して

 Fight, Fight, Fight! Fight Forever!

  もうすぐ届くよ 君の夢に

 Fight, Fight, Fight! Fight Forever!

  もうすぐ聴こえる 夢の音色


(c)Misaki World 1991.1.24_1999

posted by なみかわ at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩集 おもいで

僕らの民主主義


 僕がいた中学校には、「校則」がなかった。

 生徒手帳には、数ページだけ、「申し合わせ事項」という
 文章があった。
 (それで詩の中では「申し合わせ事項」という表現があります)

 その名の通り、生徒会全員(学生全員が会員)で決めたことを、
 やさしく、○○しよう、○○しないようにしよう、と
 申し合わせるかたちで書かれていたのだ。

 一度、「校則」が復活するかもしれないできごとがあったが、
 ある生徒がみんなに向けて書いた手紙によって、みんなが話し合いの
 場を持ち、結果「申し合わせ事項」を存続することができた。
 今回の詩は、この時の気持ちを書いたメモが元になっている。

 長く、深く、話を続けていて、僕たちがつくる学校生活には、
 何が必要かを知った。

 「自分らしく、自由でいる権利もある。
  そして、生徒で約束した決まりを守る義務もある」

 「自由」という言葉にふくまれた、
 「重み」を感じたことはあるだろうか。



(1999年3月、2006年2月)
posted by なみかわ at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ おもいで