2006年02月19日

できなくても、いいんだよ



 この詩を書いてから何年か後に、人間ひとりが抱えられる「もの」の量は
 決まっている、という話を聞いた。
 重い荷物でも、山積みの仕事でも、あるいは悩みごとでも、
 「もの」は何にでもたとえられる。

 誰にもあれこれと、「やりたいこと」がある。でも、
 すべてをやりきるのはけっこう「しんどい」(つらい)。
 つまり、ひとりで抱えられないほど「もの」を持っていたことになる。
 それらはぽろぽろと、時間とともに、腕の間から、指のすきまから
 こぼれていくのだ。

 「やりたいこと」が、それだけ大きいものだったならば、
 できない部分があってもしかたがないんだと思う。

 「できなかった」のと、「やらなかった」のは違う。
 いっぱいがんばって、ちょっとだけしかできなかった人は、
 続きをまたやればいい。
 ちょっとだけしかやらなくて、いっぱい残した人は、感じることも
 「できなかった」時と少し違ってくる。

 だから、できなくても、いいんだよ。
 胸をはって「がんばった」と言えるんだったら。

 いつか、いつか。
 全く同じ事じゃないのかもしれないけど、
 そのがんばってきたことをいくつも積み重ねた、他の何かは、
 きっとできるようになるはずだから。


(1999年3月、2006年2月)
posted by なみかわ at 23:34| Comment(1) | TrackBack(0) | エッセイ おもいで
この記事へのコメント
今、とてもつらいです。
やりたいことがいっぱいあって、でも全部は出来なくて。選べなくて。イライラして。
自分が未熟に思う。

きっと今まで頑張ってこなかったから罰が当たったんだって思ってしまう。
そうじゃなくて、頑張ったって思わないでいられるときが一番頑張っているような気がします。
Posted by かよこ at 2006年02月24日 15:53
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