2013年01月27日

走るメールマガジン〜節操のない本屋をわたり歩く〜

「1月9日、*まぐまぐが復活する。」
 この合言葉が通じる、メールマガジン発行者たちは、
 まさにこの日を待ちわびていたのではないだろうか。
 年が明け、何となく胸の中がすっきりして、まるで朝早くに白い息を
 吐きながらランニングをするような気持ちで、サーバが動く日を
 心待ちにした人も、きっといるだろう。

 インターネットには9つの機能(サービス)がある。特に*The Netの
 威力を感じるのは、*WWW(World Wide Web)と電子メールであろう。
 この数年で、The Netは僕らの生活にぴったりとくっつくようになった。

 ホームページは節そうのない本屋のようだ、と僕は思っている。
 いろんなジャンルの本が、世界中に散らかっていて、*ネットサーファーは
 その中を気ままに渡り歩いているのだ。

 電子メールは、僕らから「伝達の手間」を奪った。思ったことはメールで
 投げればすぐに届く。今回のコラムも、種子島とか知人のいる場所に
 行かなくても書けるから、奈良の自宅で書いたテキストファイルを
 メールで送る。それらの返事も、郵便より確実に速い。
「伝達の手間」は、新しいビジネス・チャンスを生み、*SOHOを生み、
 そして既存の『流通』をも新しい形態に脱皮させようとしている。

 ある土曜日、僕はネットの書店で「よく売れている」本を探しに出かけた。
 ところが、自分ではいくら探しても見つからず、店員さんに取ってきて
 もらった。
 レジで、「この本、売れてますか?」と何気に聞いてみると、
「いや、それほどでも」という返答とお釣りが戻ってきた。

 The Netで効果的に宣伝をして、それがヒットすれば、今までのやり方では
 本棚に埋もれてしまいそうな本でも、楽にすくうことができるのでは
 ないだろうか。本と、本が欲しい人との距離を、The Netは奪い取って
 くれるかもしれない。そうなれば、『流通』もいつかは変わらざるを
 得なくなるだろう。

 なけなしの貯金をはたいて作った僕の本だって、うまくいけばどこかの
 出版社が目を付けてくれて、カバーやバーコードがつくのだろうか?
 なんて甘い夢を見ながら、僕はまた夜になれば、「節そうのない本屋」に
 足を運び、自分のメールマガジンを配り歩いて、掲示板に書き込みをして
 楽しむのである。

#16/01/1999, 09/03/2000, 2013一部改稿
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初心者のための用語解説:

*まぐまぐ:
インターネットの本屋さん「まぐまぐ」。1月に株式会社まぐまぐ
となった、メールマガジン発行サービスサイト。
かえって初心者の方が知っている割合が高そう。

*The Net:
欧米ではインターネットのことをこういうそうです。

*WWW:
ネットスケープやインターネットエクスプローラなどの「ブラウザ」
を用いて、ホームページを見ることができること。

*ネットサーファー:
いろいろなホームページを「波乗り」しているかのように見て行く
人たちをさす。

*SOHO:
Small Office Home Officeの略。自宅や小さな事務所で、
パソコンを導入して、業務をこなす。
タグ:1999 2000
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