2013年01月27日

君に、会いにゆこう


:       クレジット・カードとネットにつながる端末だけで
:             モノや座席が確保できるようになった、
:                 最近の「オンラインシステム」。
:              その内側には、ずっと「人」がいる。


 僕が初めてクレジット(月賦)で買ったものは、モノではなくパソコン通信『ニフティ・サーブ』
(現:アットニフティ(*))の通信費だった。『ニフティ』に加入するために、クレジット・カードを
作ったという方が正しい。お金にさわらずに「モノ」が買えるから、後で自分の口座から代金が
引き落とされるとを知っていても、「魔法のカード」と錯覚する人が多い。

 ところでこの「限度額付き魔法のカード」は、インターネットを通したオンライン・ショッピングに
大変重宝されている。未来的な電子キャッシュ(*)もどんどん導入されてきてはいるが、まだ
クレジット・カードの威力(*)には及ばないと思う。ネットの上だけでやりとりされる雰囲気に
慣れていないからで……テレビゲームなら『ゴールド』『ルピー』『マッカ』なんていう単位のお金で、
アイテムや武器を遠慮なく買えるのに、やっぱり現実での普及は難しい。

 さて僕も、クレジット・カードにはとてもお世話になっている。先日急に決まった出張では、
飛行機や電車の時刻を調べ、チケットを取り、宿の手配をして、ついでに出張先で旧友に会おうと
周辺の地図なんてモノまで、全部会社のデスクトップ・パソコンの前で「揃えて」しまった。
チケット代もクレジット・カードの番号を入力するだけで決済される。おかげで1日休暇を
余分に取ってそれぞれの予約受け付け窓口に走ることはなくなった。このまま数年もすれば、
最初から最後まで僕らは家にいながら、あるいは誰とも会わずにモノを「揃えて」
生活してゆけるかもしれない。


 ただ、簡便そうな未来に憧れる一方で、あらゆる『オンライン・システム』の内側には、
必ず「人」がはさまれていることを忘れてはならない。
 ネットから入力された情報をチェックしているのはその担当者であるし、注文者にモノを
「手渡す」のも「人」である。システムに携わる人々が、それぞれの仕事をこなしている
からこそ、最終的に「これは便利」という印象を、僕らは持つことができるのだ。

 コンビニ(コンビニエンス・ストア)で昼飯に弁当とペットボトル・ジュースを買った、
とする。「あたためますか?」と言われて、ああはいと答えると、店員は電子レンジを
操作した後、できあがった弁当を別の袋に入れる……。それとも、どこかで両手に
いろいろ抱えたままで、何か買った、とする。「大きな袋を出しましょうか?」と言われた
ことがないだろうか。機械だけのオートメーション作業でも、「アレとコレは別の袋に入れる」
などの技術を実行させるのは不可能ではないが、「人」がカウンターをはさんで立っている
からこそ、気づきあえることがあるはずだ。

 D←→A 2nd Edition では、あいかわらず「デジタル」と「アナログ」の間にいる僕らを
とりまくものを、ひとつずつ話してゆこうと思う。今回の話は、もしかしたらもうある人に
とっては「日常」かもしれないし、ある人にとっては信じられなかったり未来的だと
感じられるかもしれない。
 これも、僕らがデジタルとアナログのはざま(D←→A)にいるから起こることなのだろう。


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(*)
1.アットニフティ( http://www.nifty.com/ )
 1986年に開始した総合オンライン情報(パソコン通信)サービス『ニフティ・サーブ』と、
1994年からのインターネットサービス『Info Web(インフォウェブ)』が
1999年11月1日に合併した、国内350万人以上の会員数を持つメガ・プロバイダー。
ず〜っとパソコン通信をやっている人から、最近インターネット接続しました、という人まで
とにかくいろんな会員がいる。ちなみに僕が加入した1995年当時、(もちろん)ダイヤルアップ
(Hyper ROAD)やインターウェイがなかった。

2.電子キャッシュ(電子マネー)
 ネット上で流通できる貨幣。電子商取引(エレクトロニックコマース)で使われる貨幣の
「データ」とも言える。普及すれば便利だけど、クラッカーに悪用されればいっぺんに
危険なものとなるため、強固なセキュリティシステム構築する必要がある。

3.クレジット・カードの威力
 クレジット・カードをネット上で使う場合、入力されたカード番号や個人情報が一致して
いるかどうかで決済される。電子キャッシュは直接「現在保有しているカネ」のデータが飛びかう。
タグ:2000
posted by なみかわ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | D←→A 2nd Edition
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