2013年01月27日

物書き、はじめました。

:          インターネットは僕たちに自分の『メディア』、
:             想いを伝える『舞台』を与えてくれた。
:         あとは、『台本』を用意し、けいこをするだけだ。


 HTML(*)は本当に便利だ。一枚の紙の上でしか並べられなかった文書に「いろどり」を
添えるだけでなく、『ハイパーリンク』(*)が動きをつけた。

 テキスト文書は階層的に読めるし、目標の一文、一行にも早くたどりつけるようになった。
『ハイパーリンク』は、たいていが「詳しくはこちら」「私のホームページへリンク」と
いったホームページ(HTML 文書)につながっているが、この「リンク先」には、
画像や音楽ファイルを指定することもできる。
 押せば絵があらわれ、音楽が響きはじめる−−視覚と聴覚、あたかも五感に訴えかけて
くるような、『マルチメディア』をほうふつとさせることも可能になった。

 パソコンを使ってのこういった表現は、もちろん昔からもお金はかかるがまったく
できないわけではなかった。
 サウンドとビジュアルを軽快に再生できるパソコンが「あたりまえ」に、そして安価に
手に入るようになった現在。「CD-ROM装置が外付け(*)」だったとか、「別売り」、
つまりCD-ROM装置のないデスクトップパソコンが存在していたことに、びっくりする人が
いるかもしれない。

 DTP(デスクトップ・パブリッシング)やDTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉は、
この頃からすでにあった。でも当時はパソコン本体も、DTPやDTMに使うソフトや「音源(*)」、
「スキャナ」なども高価だったから−−たぶんその時僕が働いていたとしても、
ぜいたくな趣味だなあと思ったことだろう。
−−学生の僕は、白黒ノートパソコンで Windows 3.1 のただのメモ帳(notepad.exe)を使い、
バージョン1のNetscape(*) で出来を確かめながらホームページを作っていた。
1995年くらいのことだ。

 HTML も、ブラウザを使って文書を整形・表示する組み版の一種と考えれば、そして
メールマガジンもコンピュータ上で発行や購読ができるから、DTPの一種と言える。
専門的な機材がなければDTP(DTM)ではない、それも古い考え方になろうとしている。
 ほとんどのパソコンや周辺機器の値段が数年前に比べるとかなり下がった。
僕らがパソコンを利用して何かを「創り出したい」と思ったら、いつでもとりかかれるようになった。
 また、インターネットの普及によって、発表の機会や場所も無限に広がった。
誰でもホームページに「物書きはじめました。」と書けば、その日から『小説家』になれるのだ。

 ただ、思い通りの作品を作り、好きなペースで発表するのであればここまでで十分だが、
この『創作活動』で人気を取り−−ましてや収入を得てなりわいにする、のはほんとうに
少ないケースだ。作品に求められる「レベル」は昔からほとんど変わっていないし、
インターネットを利用するからこそ勉強しなければならないことがある。
 もし、ホームページでの発表をベースにしてクリエイターという字を名刺に追加したいのなら、
HTML や Perl(*)や ftp(*)、メールのことを知っておいたほうが「やりやすい」。
よく知っている「友達」をスタッフにしてでも、技術的にできない部分を補強することが必要だ。
 そして、高度な技術をどれだけ持っていても、作品の中身がしっかりしていなければ、
元も子もない。いかに「自分らしい」発想を持ち、自分の言葉、表現方法でそれをあらわしてゆくか?
 そして、それは(プロを目指すなら)自己満足だけにとどまっていないか?
 読み手を考えたものを作られるか?

 インターネットを利用するということは、スタートラインに立ちやすくなった、
とたとえることができると思う。自分だけの『アイデア』を、うまく生かせる人の方が、
ゴールに早くたどりつくだろう。

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(*)の解説

1.HTML:
 Hyper Text Makeup(Markup) Language の略。ハイパーリンクなどの
 機能を持たせた、ハイパーテキストを作るための言語。普通のメモ帳
(テキストエディタ)で書き、ブラウザソフトで見る。

2.ハイパーリンク:
 HTML 文書の中に埋めこむことができ、そこをクリックすると、
 あらかじめ指定した別のHTML 文書や画像、音楽ファイルが開く。

3.外付け:
 本体と別になっていてケーブルでつながっているもの。
 本体のケースの中に入っているものは「内蔵」。

4.DTP(デスクトップ・パブリッシング)・
 DTM(デスクトップ・ミュージック):
 パソコンを使って出版や作曲を行うこと(手法)。

5.音源:
 音楽ファイル形式のひとつ、「MIDI」ファイルを読みこんで、
 音を鳴らす周辺機器。

6.Netscape:
 HTML文書を見るための「ブラウザ」ソフト。現在のバージョンは4(4.x)。

7.Perl:
 プログラミング言語の一つ。ホームページ上での掲示板などで
 使われている。

8.ftp:
 インターネットの機能のひとつ。ファイルを、インターネットを通して
 つながっているサーバ(例えばホームページのファイルを置く場所)に
 送ったり、(またはソフトウェアのファイルなどが入っている)
 サーバから目的のファイルを受け取ったりできる。
タグ:2000
posted by なみかわ at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | D←→A 2nd Edition
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